タッチ決済ができるクレジットカードおすすめ5選!使い方やデメリットも解説

クレジットカードのタッチ決済とは?

クレジットカードの決済方法にタッチ決済があるのは分かっているけれど、利用手順や具体的な仕組みを把握していない人もいるのではないでしょうか。

クレジットカードのタッチ決済とは、専用の決済端末にクレジットカードやスマートフォンをかざすだけで決済が完了する方法です。

非接触型、サインレス、暗証番号の入力も不要、クレジットカードをレジスタッフに渡す必要がありません。

また、タッチ決済を利用することで他の決済方法よりも多くのポイント還元を受けられるクレジットカードもあるなど、お得に利用するためにチェックしておくと良いでしょう。

本記事では、クレジットカードのタッチ決済について解説します。

タッチ決済の種類、タッチ決済を利用するメリットやデメリット、利用方法、タッチ決済に対応するおすすめクレジットカードなどをまとめているので参考にしてください。

この記事で分かること
  • タッチ決済の概要と仕組み
  • クレジットカードブランド別タッチ決済の種類
  • タッチ決済を利用するメリット・デメリット
  • タッチ決済の利用方法
  • タッチ決済に対応するおすすめクレジットカード
目次

クレジットカードのタッチ決済とはスムーズに支払いが完了する方法

クレジットカードのタッチ決済とはスムーズに支払いが完了する方法

タッチ決済は現金を使うことなく決済が可能なキャッシュレス決済の方法の一つです。

非接触決済、クレジットカード会社によってはコンタクトレス決済と呼ぶこともあり、一定の金額以下ならサインを書いたり、暗証番号の入力を求められたりしません。

店舗に設置されているタッチ決済に対応済みの専用端末(読み取り端末)にクレジットカードやスマートフォンなどのデバイスをタッチするだけで決済が完了します。

決済にかかる時間は1秒程度なので、支払いをする側にも店舗側にもスピーディーかつスマートなサービスといえるでしょう。

タッチ決済は電子マネーとは通信規格が異なる

タッチ決済以外にも、電子マネーも非接触、サインレス、暗証番号の入力なしで決済を行えます。

しかし、タッチ決済は世界的に普及しているNFC(Near Field Communication:近距離無線通信規格)Type-A/B、電子マネーはソニーが開発したFeliCaというように通信技術の規格がまったく異なるものです。

タッチ決済は対応済の専用端末さえあれば世界中どこででも決済が可能なのに対し、電子マネーは日本国内での決済にしか使用できません。

タッチ決済に対応している店舗は非接触対応マークで確認できる

手持ちのクレジットカードがタッチ決済に対応しているかどうかは、非接触対応マーク(カード券面に電波のような4本の線)があるかどうかで確認できます。

なお、タッチ決済に対応するクレジットカードを持っているだけでなく、利用する店舗の決済方法に非接触対応マークが含まれていなければなりません。

基本的にスーパーやコンビニはクレジットカードのタッチ決済に対応しています。

タッチ決済に対応する店舗の一例は以下のとおりですが、一部では対応していない場合もあるため注意しましょう。

コンビニエンスストアセイコーマート、セブン-イレブン、ファミリーマートなど
ドラッグストアウエルシア薬局、ドラッグセイムス、アイン薬局など
レストラン・カフェガスト、サンマルクカフェ、バーミヤンなど
スーパーマーケットイオン、イトーヨーカドー、エブリイなど
デパート・ショッピングセンターイオンモール、京王百貨店、ソラマチなど
小売業・サービスダイソー、ケーズデンキ、バースデイなど
公共交通機関・旅行西日本鉄道、関西国際空港、九州産交・産交バスなど

レジ付近に対応する決済方法の案内がなければ、スタッフにタッチ決済を利用できるか直接確認してみてください。

また、店舗の公式サイトにも対応する決済方法の案内が記載されているので、それらを参考にしてみても良いかもしれません。

プリペイドカードやデビットカードにも対応している

タッチ決済はクレジットカード以外にも、プリペイドカードやデビットカードにも対応しています。

券面に非接触対応マークがあるかどうかを確認したうえで、使用してみてください。

クレジットカードとプリペイドカード、デビットカードは、以下のように決済方式が異なるだけで使用手順に違いはありません。

決済方式特徴
クレジットカードポストペイド型利用代金は指定した金融機関口座から後日引き落とし
プリペイドカードプリペイド型事前にチャージした金額を上限に即時決済
デビットカードデビット型紐づけた金融機関口座の残高を上限に即時決済

手持ちのお金がなくても決済が可能なのはポストペイド型のクレジットカードのみです。

プリペイドカードは事前にチャージが必要ですし、デビットカードは紐づけた金融機関口座に残高がなければエラーとなって決済が完了しません。

タッチ決済に対応しているおすすめクレジットカード5選

タッチ決済に対応するクレジットカードは年々増加していますが、その中でも特に利便性の高さやお得さに優れたカードは以下のとおりです。

スクロールできます
三井住友カード(NL)dカードJCBカードW楽天カードアメリカン・エキスプレス・カード
年会費永年無料永年無料永年無料永年無料1,100円(月会費制)
利用可能枠~100万円~100万円公式サイト参照~100万円一律の制限なし
最短即日発行可能不可可能不可不可
基本ポイント還元率0.5%1.0%1.0%1.0%1.0%

年会費永年無料、ポイント還元率の高さ、補償の充実度など、クレジットカードごとに魅力が異なります。

それぞれの特徴をチェックして、タッチ決済はもちろん普段の生活の中で活用できる1枚を選んでみてください。

三井住友カードのタッチ決済なら所定条件のクリアで最大20%のポイント還元

「三井住友カード(NL)」は、年会費永年無料、高校生を除く満18歳以上を申込対象にしています。

クレジットカード券面にカード番号や有効期限、セキュリティコードといった情報が記載されていないため、不正利用の被害リスク回避にも有効です。

クレジットカード情報はアプリから確認できるので、簡単かつ安全に利用できるでしょう。

基本ポイント還元率は0.5%(200円の利用につき1ポイント還元)ですが、タッチ決済を利用すると以下のようにポイントアップの特典を受けられます。

タッチ決済利用時の特典
  • 対象のコンビニ・飲食店にてクレジットカードのタッチ決済で支払うと5%ポイント還元
  • スマートフォンのタッチ決済で支払うと、さらに2%を上乗せした7%ポイント還元※

タッチ決済以外にも、ポイントアップ対象プログラムを利用すれば最大20%までのポイントアップが可能です。

最短10秒※の即時発行にも対応しており「今すぐタッチ決済を利用したい」という人のニーズにも合っています。

スクロールできます
申込対象満18歳以上の人(高校生は除く)
年会費永年無料
利用可能枠~100万円
旅行傷害保険最高2,000万円の海外旅行傷害保険
ショッピング補償なし
国際ブランドVisa
Mastercard
三井住友カード(NL)に関する注釈

※スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件です。

※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。

※商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。

※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。

 その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。

 上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。

※通常のポイントを含みます。

※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。

※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

※即時発行ができない場合があります。

dカードは特約店での支払いで最大5%のポイント還元

「dカード」は、NTTドコモが発行する年会費永年無料、基本ポイント還元率1.0%(100円の利用につき1ポイント)のクレジットカードです。

ポイントアップの機会も以下のように複数あるので、効率良くポイントを貯めることが可能です。

dカードのポイントアップの機会
  • dカード特約店、dポイント加盟店でdカードを利用すると2%以上のポイントアップ(割引などの特典も受けられる)
  • dカード ポイントモールを経由したネットショッピングなら1.5~10.5倍のポイント還元
  • d払いの支払い方法をdカードに設定し、d払いの利用で1.0%のポイント還元

dカードは、ポイントアップの機会が多いだけでなく、補償面においても優れています。

購入後1年間最大1万円のdカードケータイ補償(ドコモの携帯電話やスマートフォンの紛失・盗難または修理不能となった際に同一機種・同一カラーの費用を補償)をはじめ、年間100万円までのお買物あんしん保険が付帯します。

その他にも、会員補償制度によって、dカードの紛失や盗難による不正利用の被害にも備えられます。

申込対象満18歳以上(高校生を除く)
個人名義
本人名義の口座を支払い口座として設定
その他、NTTドコモが定める条件を満たしている
年会費永年無料
利用可能枠~100万円
旅行傷害保険最大2,000万円の海外旅行保険
最大1,000万円の国内旅行保険
※29歳以下の人が補償適用の対象
ショッピング補償年間100万円までのお買物あんしん保険
国際ブランドVisa、Mastercard

JCBカードWはパートナー店舗での利用でポイント最大30倍

JCBのプロパーカード「JCBカードW」も年会費永年無料のクレジットカードで、18~39歳限定で申込可能です。

基本ポイント還元率が1.0%と高く、100円の利用で1ポイント貯まります。

クレジットカードの維持コストをおさえて、お得に利用したい人に適した1枚といえるでしょう。

また、JCB ORIGINAL SERIESパートナー店で、JCBカードWを利用すればポイントの倍率がアップするので、効率良くポイントを貯めるために活用してみてください。

パートナー店の一例と、ポイントの最大倍率は以下のとおりです。

JCB ORIGINAL SERIESパートナー店の一例とポイントの最大倍率
  • スターバックスコーヒー:最大30倍
  • ローソン:最大21倍
  • イトーヨーカドー:最大21倍
  • コメダ珈琲:最大22倍
  • セブン-イレブン:最大23倍
  • くら寿司:最大25倍

上記以外にもJCB ORIGINAL SERIESパートナー店は複数あるので、詳細はJCB ORIGINAL SERIESの公式サイトをチェックしてみてください。

JCBは国内シェアが強いため、海外利用時は利用可能店舗が絞られるのがJCBカードWのデメリットと言えます。

複数のクレジットカードで使い分ける方や海外利用はほとんどしない方におすすめです。

なお、ポイントアップの特典を受けるためには、事前に登録が必要です。

利用頻度の高い店舗があれば、公式サイトから登録手続きを行ったうえで利用してください。

申込対象18歳以上39歳以下の本人または配偶者に安定継続収入のある人、または高校生を除く18歳以上39歳以下の学生
年会費永年無料
利用可能枠公式サイト参照
旅行傷害保険最大2,000万円の海外旅行保険(利用付帯)
ショッピング補償最高100万円のショッピングガード保険※海外のみ適用
国際ブランドJCB

楽天カードは楽天グループのサービス利用でポイント最大16.5倍

テレビCMや広告などで知名度の高い「楽天カード」は「2022年度日本版顧客満足度調査」において、クレジットカード業種顧客満足の第1位を14年連続で獲得しています。

年会費無料、新規入会&楽天カードの利用で最大8,000円相当のポイント獲得に加えて、基本ポイント還元率が1%、さらにSPU(スーパーポイントプログラム)によって楽天市場での買い物がポイント最大16.5倍にまでアップします。

不審なカード利用を24時間体制で監視・検知し、本人認証サービスでネットショッピングの不正利用を未然に防ぎます。

また、カード紛失・盗難時における不正使用の損害金額を補償してくれる保険も付帯しているのも、楽天カードを安心して利用できるポイントです。

申込対象高校生を除く満18歳以上の人
年会費永年無料
利用可能枠~100万円
旅行傷害保険最大2,000万円の海外旅行保険
ショッピング補償
国際ブランドVisaMastercardJCBアメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレス・カードは補償やサービスの充実度の高さが特徴

「アメリカン・エキスプレス・カード」は、アメリカン・エキスプレスが発行するプロパーカードで、券面のカラーからアメックスグリーンやグリーンカードなどと呼ばれています。

券面がきれいなため、タッチ決済時に見られてもダサいクレジットカードと思われる可能性も低いでしょう。

他のクレジットカードと大きく異なる点は、年会費ではなく月会費制を導入していることです。

初月1ヶ月分は月会費無料ですが、2ヶ月目からは優遇を受けられない点に注意して利用しなければなりません。

ただし、アメリカン・エキスプレス・カードの最大のメリットであり特徴となるのが、サービス内容は付帯する保険の手厚さです。

アメリカン・エキスプレス・カードは一般ランクのクレジットカードですが、充実度の高さは他社のゴールドカードやプラチナカードに劣りません。

アメリカン・エキスプレス・カードの主なサービス内容と付帯する保険の一例
  • 1名無料のダイニングやライフスタイルホテルでの宿泊優待
  • コンビニやスーパーなど、日常のカード利用で100円につき1ポイントが貯まるポイントプログラム
  • スマートフォンの画面にヒビが入った、水濡れした際の修理代金や、火災・盗難に遭った際の購入代金を補償(限度額3万円)
  • キャンセルプロテクション:カードで代金を支払ったライブや旅行などに行けなくなった際のキャンセル費用を補償(年間10万円まで)
  • 国内外1,300ヶ所以上の空港VIPラウンジを利用できる「「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に年会費無料で登録
  • 最高5,000万円の海外旅行傷害保険
  • ショッピングプロテクション:国内・海外を問わず、カードで購入したほとんどの商品の破損・盗難などの損害を補償

これらのサービスを利用したり、もしものときの安心が手に入ったりするなら、月会費は決して大きな負担にはならないでしょう。

申込対象20歳以上の安定収入がある人
年会費月会費1,100円(税込)
利用可能枠一律の設定なし
旅行傷害保険最高5,000万円の海外旅行傷害保険
ショッピング補償国内・海外を問わずカードで購入したお求めのほとんどの商品の破損や盗難などの損害を補償するショッピングプロテクション
※購入日から90日間補償
国際ブランドアメリカン・エキスプレス

タッチ決済を利用するメリットは決済が早く情報漏洩のリスクも少ない

タッチ決済にはさまざまなメリットがありますが、その中でも6つの特徴について解説していきましょう。

タッチ決済を利用するメリット
  • サインレス・暗証番号の入力なしで素早く決済できる
  • 情報漏洩や不正利用のリスクが低い
  • タッチ決済の利用でポイントアップも可能
  • 非接触で感染対策にも有効
  • 用途に合わせて決済媒体の選択が可能
  • 海外でも利用できる

タッチ決済は、利便性の高さだけでなく、クレジットカードのセキュリティ対策にも優れています。

決済手数料をはじめとする費用は一切かからないので、この機会にぜひ利用を検討してみてください。

クレジットカードをサインレス・暗証番号の入力なしで素早く決済できる

タッチ決済を利用する最大のメリットは、素早く決済が完了することです。

急いでいるときや店舗が混雑しているときなど、タッチ決済なら時間短縮やストレス軽減に役立つでしょう。

従来のクレジットカード決済のように、クレジットカードを端末へ差し込んだり、サインを求められたりする、4桁の暗証番号を入力するといった手間はかかりません。

また、現金で支払うときのように紙幣や小銭を数えることも不要です。

タッチ決済専用端末にクレジットカードまたはスマートフォンを軽くかざすだけで、時間をかけず簡単に決済が完了します。

情報漏洩や不正利用のリスクが低い

タッチ決済は、便利さだけでなくクレジットカードの情報漏洩や不正利用のリスク回避にも有効な決済方法です。

レジスタッフにクレジットカードを渡さないので、カード番号やセキュリティ番号といった情報を読み取られる「スキミング」の被害に遭いにくくなります。

また、暗証番号の入力を他の人に知られる心配も不要です。

その他にも、タッチ決済機能があるクレジットカードには、EMV技術という高度なセキュリティが搭載されています。

EMVはEuropay、Mastercard、VISAの頭文字を取っており、3社によって共同制定した国際規格の技術です。

クレジットカード情報が暗号化されてICチップに保管されており、安全性が高く、安心して利用できるでしょう。

タッチ決済の利用でポイントアップも可能

クレジットカードによって内容は異なりますが、タッチ決済利用時の特典を設けている場合があります。

例えば、タッチ決済の利用で通常よりも高いポイント還元を受けられる、キャッシュバックを受けられるといったものです。

注意点として、ポイント還元やキャッシュバックを受けるには「クレジットカードではなくスマートフォンでタッチ決済を行う」「特定の店舗での決済に限る」などの条件を定めている場合があります。

詳細を公式サイトなどで確認してから、タッチ決済を利用するようにしてみてください。

非接触で感染対策にも有効

タッチ決済は、現金のやりとりをしたり、誰かの手に触れたりすることもなく専用の決済端末にクレジットカードやスマートフォンをかざすだけで決済が可能です。

実際に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、非接触決済に注目が集まるようになっています。

レジスタッフとの接触や現金の受け取りによって不安視される、ウイルスの感染予防対策を万全にしたい人に有効な方法といえるでしょう。

用途に合わせて決済媒体の選択が可能

タッチ決済はクレジットカードだけでなく、Apple PayやGoogle Payを設定すればスマートフォンからも利用できるようになっています。

財布を持ち歩かずに荷物を減らしたい、クレジットカードを財布から出す手間をかけたくない、とにかく早く会計を済ませたい人には、大きなメリットとなるでしょう。

ただし、Google PayはVisaとMasterCard、Apple PayはVisaとMasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレスの登録が可能です。

クレジットカードブランドによって登録できるスマートフォンが異なる点に注意してください。

海外でも利用できる

タッチ決済はNFCという、世界共通の近距離無線通信技術を使用しているため、海外でも決済専用端末にクレジットカードやスマートフォンをかざして決済を行えます。

なお、タッチ決済は海外では日本以上に広く普及しており、スマートフォンと連携させることでほとんどの決済が可能です。

例えば、ロンドンやオランダなどのヨーロッパの公共交通機関では日本のように事前チャージをしなくても、タッチ決済で電車を利用できます。

出張や旅行で海外に出かけた際に、現地通貨へ両替する手間がかからない、手数料が発生しない点は大きなメリットといえるでしょう。

また、海外では現金を持ち歩くことによる、盗難の被害に遭うリスクに気を付けなければなりません。

海外には、日本よりはるかに治安の良くない国や都市も多く、置き引きや引ったくり、強盗による被害が多発している場合があります。

現金を盗まれてしまったら、戻ってくることも、クレジットカード会社からの補償も受けられません。

その点、クレジットカードが盗難の被害に遭ったとしても、海外旅行傷害保険が付帯していて適用条件を満たしていれば、損害分は補償してもらえます。

タッチ決済のクレジットカードを利用するデメリットと対処法を解説

スピーディーかつスムーズな決済が可能なタッチ決済は、メリットだけでなくデメリットがあることも認識しておいてください。

タッチ決済を利用するデメリット
  • 決済金額に上限がある
  • 紛失時に不正利用される可能性が高い
  • すべての店舗で対応しているわけではない

デメリットの内容を正しく把握することで、適切な対処法を検討できます。

対処法さえ理解していれば、これらのデメリットはさほど深刻なものにならないでしょう。

決済金額に上限がある

クレジットカードのタッチ決済は、決済可能な金額に一定の上限を設けています。

具体的な上限はクレジットカード会社によって異なるため、事前に確認してから利用してください。

タッチ決済の上限を超える決済が必要な場合、クレジットカード利用時と同様の手順を踏む必要があります。

クレジットカードを決済専用端末へ挿入し、4桁の暗証番号を入力したり、サインをしたりするなどしなければなりません。

簡単かつ気軽に利用できるのが魅力のタッチ決済ですが、高額決済には利用できないとあらかじめ認識したうえで使い分けましょう。

紛失時に不正利用される可能性が高い

タッチ決済は、サインレスで暗証番号の入力が不要という特徴から紛失・盗難時に第三者による悪用のリスクが高いです。

クレジットカードやスマートフォンを使用して簡単に決済を行えますが、紛失や盗難には十分に気を付けなければなりません。

とはいえ、タッチ決済は一定の利用上限を設けており、その金額も少額です。

第三者に悪用されたとしても、生活を脅かされるような大きな損害につながるリスクは低いでしょう。

また、紛失・盗難によってタッチ決済を第三者が悪用したとしても、一定の条件をクリアすれば利用停止にしたり、損害を補償してくれたりする場合があります。

盗難・紛失時の対応については、クレジットカード会社の公式サイトや利用規約などをチェックしてみてください。

そのうえで、クレジットカード会社の「紛失・盗難ダイヤル」などに問い合わせを行えば、再発行や補償の手続きを案内してもらえます。

紛失や盗難時の問い合わせ先は24時間365日受け付けているので、時間は関係なく素早い対応が可能です。

すべての店舗で対応しているわけではない

電子マネーとは異なり、国内でタッチ決済を利用できる店舗はまだまだ少ない状況です。

タッチ決済を利用できる店舗は年々増加していますし、今後も拡大されていくでしょう。

しかし、現時点ではクレジットカード払いはできてもタッチ決済は利用できないといったケースに直面する可能性は高いので注意してください。

タッチ決済の種類は国際ブランドによって異なる

Visa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスといった国際ブランドごとに、独自のタッチ決済に対応しています。

国際ブランド別タッチ決済の種類
  • Visaのタッチ決済
  • Mastercardコンタクトレス
  • JCBコンタクトレス
  • American Express Contactless

現在利用している、または今後利用の予定があるクレジットカードのタッチ決済の種類をチェックしたうえで、店舗での決済に役立ててみてください。

Visa「Visaのタッチ決済」

タッチ決済の先駆け的な存在でもある「Visaのタッチ決済」は、世界約200の国や地域で普及しています。

店頭やレジにVisaのタッチ決済に対応するマークがあれば、国内でも海外でも同様の手順で利用可能です。

そのため、Visaは海外で使うのにおすすめのクレジットカードです。

また、Visaの対面決済におけるタッチ決済の比率は43%となっており、日本国内では以下の店舗がVisaのタッチ決済に対応しています。

コンビニエンスストアセイコーマート、セブン-イレブン、ファミリーマートなど
ドラッグストアウエルシア薬局、ドラッグセイムス、アイン薬局など
レストラン・カフェガスト、サンマルクカフェ、バーミヤンなど
スーパーマーケットイオン、イトーヨーカドー、エブリイなど
デパート・ショッピングセンターイオンモール、京王百貨店、ソラマチなど
小売業・サービスダイソー、ケーズデンキ、バースデイなど
公共交通機関・旅行西日本鉄道、関西国際空港、九州産交・産交バスなど

生活をする中で身近な店舗やサービスにて、Visaのタッチ決済を利用できます。

24時間365日体制にて、不正取引の監視と防止を実施しているなどセキュリティ面においても安心です。

また、Apple PayだけでなくGoogle payにも対応しているので、スマートフォンからの決済もしやすいですし、ウェアラブル決済も行えます。

国内や海外のさまざまな場所でタッチ決済を利用したい人に、Visaのタッチ決済は適しているでしょう。

Mastercard「Mastercardコンタクトレス」

Mastercardの「Mastercardコンタクトレス」は国際ブランドの中でも、早い段階でタッチ決済の提供を開始しています。

国内はもちろん、ヨーロッパ圏の国や地域を中心にタッチ決済を利用可能です。

Visaのタッチ決済と比べて利用できる店舗は限られるものの、生活の中で利用頻度が高そうな店舗の決済には対応しています。

飲食店HUB、McDonalds
コンプレックス・百貨店表参道ヒルズ、六本木ヒルズ、京王百貨店など
スーパーマーケットイトー ヨーカドー、ヨーク ベニマル、ヨーク マートなど
コンビニエンスストア・ 自動販売機セブン‐イレブン、ローソン、Coca-Colaなど
書籍・ヘルスケア・メガネTSUTAYA、Phiten、メガネストアーなど
バス・タクシーAirport Limousine、Japan Taxi
ファッションZARA、Bershka、Stradivarius
インテリア・雑貨ZARA HOME
空港伊丹空港、関西国際空港、神戸空港

Mastercardはヨーロッパ圏でのシェア率が高い国際ブランドです。

旅行や出張などでヨーロッパ圏へ行く機会が多い人は、Mastercardコンタクトレスを使えるようにしておくと現地での活用機会があるでしょう。

JCB「JCBコンタクトレス」

日本発の国際ブランドであるJCBのタッチ決済は「JCBコンタクトレス」です。

JCBのクレジットカードはもちろん、Apple Payでスマートフォンやウェアラブルデバイスからもタッチ決済を利用できます。

JCBコンタクトレスを使える店舗は以下のとおりで、さらに順次拡大中とのことです。

コンビニエンスストアセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど
スーパーマーケットイオン、イトーヨーカドー、いちやまマートなど
飲食マクドナルド、スターバックスコーヒー、フレッシュネスバーガーなど
ドラッグストア・薬局クスリのアオキ、コクミン、アイセイ薬局など
デパート・ショッピングセンターアルデ新大阪、金沢百番街、京王百貨店など
家電量販店エディオン、エディオンG 100満ボルト
交通・旅行JR九州、長電バス、福岡市交通局など
その他ドン・キホーテ、ペイペイドーム、ほっかほっか亭など

JCBは国内でのシェア率が高く、首都圏に限らずローカルエリアの店舗でもタッチ決済に対応しています。

しかし、JCBは海外でのシェア率は高くないため、海外でタッチ決済を利用したいならVisaのタッチ決済やMastercardコンタクトレスのほうが利便性は高いでしょう。

アメリカン・エキスプレス「American Express Contactless」

アメリカン・エキスプレスのタッチ決済「American Express Contactless」は、首都圏や地方都市のショッピングモールや交通機関の決済などにも対応しています。

American Express Contactlessに対応している店舗は以下のとおりで、さまざまなコンビニや飲食、スーパーマーケットだけでなく、主要テーマパークでも利用可能です。

飲食上島珈琲店、ヴィクトリアステーション、魚屋路など
コンビニエンスストアセイコーマート、セブン-イレブン、デイリーヤマザキなど
小売店・サービスヴィクトリアゴルフ、Apple Store、イエローハット
空港大阪国際空港、関西国際空港、神戸空港など
スーパーマーケットアピタ、イオン、イトーヨーカドーなど
ドラッグストアウエルシア、カワチ薬品、キリン堂など
ショッピングモールルクア大阪、和歌山ミオ、丸の内オアゾなど
交通機関会津バス、アルピコ交通、茨城交通など
その他東京ディズニーシー、東京ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

注意点として、アメリカン・エキスプレスのプロパーカード以外はタッチ決済に未対応のケースが多いです。

American Express Contactlessの利用を前提にクレジットカード選びを行うのであれば、申込時に必ず対応状況を確認をしてください。

タッチ決済の利用方法

タッチ決済を利用するに当たって、難しいことは何一つとしてありません。

タッチ決済の利用の流れは、以下のとおりです。

タッチ決済の利用の流れ
  1. 会計時にレジスタッフへ「クレジットカードのタッチ決済で支払いたい」と伝える(店舗によってはタッチパネルの支払方法からクレジットカードを選択する)
  2. タッチ決済用の通信に端末が切り替わる
  3. 店頭の決済専用端末へクレジットカードまたはスマートフォンをかざす
  4. 決済が完了すると端末が光って音が鳴る
  5. レシートを受け取って決済完了

タッチ決済で決済を行う前に、スマートフォンを利用する場合は事前にアプリを立ち上げておきましょう。

アプリ起動時の電波状況によっては上手に立ち上がらず、レジスタッフを待たせてしまう場合があるからです。

また、タッチ決済で支払う際に「クレジットカード払い」と伝えることで、レジスタッフからタッチ決済で支払える旨を案内してもらえる場合があります。

その他にも操作方法などに不明点がある場合は、レジスタッフに確認するなどしてください。

クレジットカードのタッチ決済でスピーディーに決済をしよう

タッチ決済は財布から現金を出したり、数えたりすることなくキャッシュレス決済を行える方法です。

サインや暗証番号の入力なしで、すぐに決済が完了します。

タッチ決済に対応していれば、クレジットカードだけでなく、プリペイドカードやデビットカード、スマートフォンやウェアラブル決済も可能です。

利用金額に上限がある、すべての店舗でタッチ決済を利用できないといったデメリットはあります。

しかし、スピーディーに決済を行えますし、非接触につき感染防止対策にも有効です。

会計に時間をかけたくない人や急いでいるときにタッチ決済は、メリットが大きい方法といえるでしょう。

これからタッチ決済に対応するクレジットカードへ申し込む場合は、記事内で紹介したクレジットカードの利用も検討してみてください。

いずれも、タッチ決済を利用できるだけでなく、ポイント還元や補償など、お得さと使い勝手に優れたクレジットカードです。

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